【DeNA】バウアーは6回途中1失点 クレバーさのぞく来日2戦目 「もうすでに1軍で投げられる」

バウアー(右)とバッテリーを組んだ横浜DeNAの松尾=バッティングパレス相石スタジアムひらつか

 横浜DeNAに今季加入したトレバー・バウアー投手(32)が22日、イースタン・リーグの楽天戦(平塚)で来日2度目の実戦登板に臨んだ。先発して六回途中で77球を投げて1失点。球団計測で最速は154キロだった。1軍登板に向けて順調な調整ぶりを示した。

 米大リーグでサイ・ヤング賞を獲得した右腕は、内角高めの直球を6球続けて連続三振でピンチを切り抜けた16日の初登板とは、また違った一面を見せた。

 四回1死まで完全投球。その後死球、安打で走者一、二塁とされるもスライダーで中飛。次打者に対してはチェンジアップやカットボールなどでカウントをつくり、直球で右飛に仕留めた。

 「真っすぐが前回ほど良くなかったことと、バッターの反応を見た結果」とバウアー。許したヒットは内野安打2本だけ。2軍戦とはいえ力任せにならず、自身の状態と相手の対応を冷静に見定めるクレバーさを示した。

 前回から中5日での登板は「米国でたくさんやっていたので全く問題ない」。バッテリーを組んだ新人の松尾のサインに首を横に振る場面が目立ったが、「もともとたくさん首を振る」と笑顔で説明した。

 1軍デビューの見通しについては明言を避けたものの、「投げているボールの感触は十分だと思っている。もうすでに1軍で投げられると考えている」と自信をのぞかせた。

© 株式会社神奈川新聞社