県内5市町村議選 23日投開票 統一地方選後半戦 投票率にも注目

選挙戦最終日を迎え、支持者とグータッチを交わす玉野市議選の立候補者=22日(画像の一部を加工しています)

 統一地方選は23日、締めくくりとなる後半戦の投開票を迎え、岡山県内では津山、玉野市、里庄町、新庄、西粟倉村の5市町村議選で有権者の審判が示される。新型コロナウイルス禍からの地域再生や人口減少対策といった課題を巡って地方議員の役割が改めて問われた選挙戦。22日も各候補は懸命に票の上積みを図り、舌戦に幕を下ろした。

 5市町村議選は計70議席を前回と同数の82人が争う少数激戦。内訳では女性が15人で5人増加した。党派別では立憲民主1、公明6、共産5、諸派1、無所属69。前半戦の県議選、岡山市議選でともに過去最低を記録した投票率の行方も注目される。

 津山市議選は前回から3減となった定数25に対し、30人がしのぎを削った。人口減少が加速する中、子育て支援をはじめとする少子高齢化対策、県北の拠点都市としてのまちづくり、行財政改革などが争点となった。

 玉野市議選は定数19を巡って21人が激しい攻防を繰り広げた。舌戦では深刻化する少子高齢化を踏まえ、子育て支援や移住定住の推進、観光分野を含めた地域産業の振興といったテーマで主張を競い合った。

 町村議選は里庄町(定数10)が12人、新庄村(同8)が10人、西粟倉村(同8)が9人による戦い。いずれも合併に加わらず単独行政を維持しており、持続可能な行財政運営やまちづくりの方向性を巡って論戦を展開した。

 5市町村とも投票は23日午前7時~午後6時に行われ、即日開票される。

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