ベトナム人材派遣、実習生受け入れを要請 那覇市長「沖縄を選んでくれてありがたい」

 ベトナムで人材派遣や観光事業を手掛けるPGTホールディングス(PGT)の嘉数昇吾社長=沖縄県那覇市出身=が21日、那覇市庁舎に知念覚市長を訪ね、ベトナムの学生のインターンシップや技能実習生の受け入れを要請した。

 嘉数氏は2016年に沖縄県ウチナー民間大使に就任するなどベトナムと沖縄の交流に力を入れている。「日本とベトナムは今年、外交関係樹立50周年を迎える。沖縄には約3千人のベトナム人がおり、ベトナムにも沖縄に行きたいという若者は多い」とし、「地方自治体でも交流の機会や受け入れる人数を増やす取り組みを」と求めた。

 知念市長は「労働力不足が深刻化している中、円安という不利な状況の中でも、労働や学びの場として沖縄を選んでくれることはありがたい」と述べた。

(普天間伊織)

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