スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿、決勝を前にした日曜フリー走行は関口雄飛がトップタイム

 4月23日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の日曜フリー走行が行われた。各車が決勝に向けたセットアップの確認作業を進めるなか、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がトップタイムをマークしている。

 予選が行われた土曜日と同様、青空が広がる日曜の鈴鹿サーキットだが、前日に吹き荒れた強風は止んだ。強い日差しには暖かさを超えて暑さも感じるコンディションのなか、11時05分に30分間のフリープラクティスがスタートした。

 開始直後に全22台がコースインし、午後の決勝レースに向けた走行に入っていく。このセッションは決勝ロングランセットを進めることが主なメニューとなるため、各車は決勝を想定した重めのガソリン搭載量、そしてすでに距離を走った中古タイヤでラップを重ねていると考えられる。また、ピットロード出口では多くの車両がスタート練習を行った。

 セッション序盤、1分41〜42秒台で周回を重ねる車両が多く見られるなか、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)の2台が1分40秒をマークしてタイムシート上位に進出する。

 開始10分を前に、福住仁嶺(ThreeBond Racing)がスロー走行からピットイン、ガレージに入れられてしまうが、その後コースへと戻っている。

 その後、第2戦で表彰台を獲得と復調を見せる山下健太(KONDO RACING)も1分40秒7を記録しトップへ。さらに関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分40秒4まで全体ベストを縮める。

 セッション中盤、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)もスロー走行からピットへ戻った。牧野はここまで1分56秒台のタイムしか残せていないが、このあとマシンから降りており、何らかの問題が発生しているのかもしれない。

 残り10分を切ったところで、暫定トップタイムをマークしていた関口が1分39秒939へと大幅にタイムを縮める。

 セッション終盤は1分42〜43秒台で周回するマシンが多いなか、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が最終ラップで1分40秒6の自己ベストをマークし、2番手へと浮上した。

 セッションは予定どおり11時35分にチェッカー。トップタイムはただひとり1分39秒台に入れた関口。以下、宮田、山下、大嶋、可夢偉、松下信治(B-Max Racing Team)と続くトップ6となった。

 このあと14時40分から決勝前の8分間のウォームアップ走行が行われ、その後15時45分に31周、または75分で争われる決勝レースがスタートする予定だ。

2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 山下健太(KONDO RACING)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 野尻智紀&リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 大嶋和也(docomo business ROOKIE)
2023スーパーフォーミュラ第3戦鈴鹿 松下信治(B-Max Racing Team)

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