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2023年4月22日に公開された動画ではゲストに福岡市長の高島宗一郎氏をお招きし、福岡市が推進する改革や選挙制度について語っていただきました。
他の自治体と福岡市のスタートアップ支援の違いとは？
【このトピックのポイント】
・スタートアップ支援の差は理解の差・覚悟の差
・政治にはあらゆる世代の意見が反映される仕組みが必要
・「都市開発に補助金が必要」は古い
高島氏のプロフィールは以下の通りです。
「スピードが最大の付加価値」「決断がリーダーの仕事」など、様々な改革に取り組む行動原理をうかがわせるお話を聞くことができました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして高島氏に回答していただきました。
「スタートアップ支援」なぜ力を入れた？
スタートアップ支援に力を入れる福岡市。その開業率は東京や大阪を越えています。
高島氏がスタートアップ支援に力を入れようと思ったのはシアトルを訪れたのがきっかけとのこと。シアトルは福岡市と多くの共通点があり、さらにAmazonやスターバックスなど多くのグローバル企業が本社を置く街だったのです。
高島氏はスタートアップ支援に注力する理由について「日本を、リスクをとってチャレンジする人が尊敬される街にしたい」とコメント。
その背景には、世界を変えるような気概をもった若者が出て来なければ日本は発展途上国になってしまうという危機感があるとのことです。
また、福岡市には突出した独自性と知識創造型産業の発展が不可欠と感じた高島氏。
新しいことに挑戦する人たちを規制緩和などのメリットで囲い込まないと生き残っていけない、と繰り返し「危機感」という言葉を口にしました。
MC鈴木邦和は他の自治体のスタートアップ支援について「いまいちスタートアップ企業に刺さっていないと感じることがある」とのこと。それに対し高島氏はスタートアップ企業に対する理解の差があると語りました。
スタートアップとはこれまでになかったテクノロジーやサービスを社会に実装し、短期間で新しいマーケットを作ろうとする企業だと高島氏は解説。そのような企業が成長すれば社会にとって大きなメリットがある一方で、既存の企業と衝突することは想像に難くありません。
その衝突を受け入れた上でなおスタートアップ企業を応援する覚悟があるのか、あるいは意味を十分に理解せずに若者支援の一環として取り組むかは「本質的に違う」と高島氏は断言しました。
誰もが選挙にチャレンジしやすくなるためには？
高島氏はクオーター制の導入に言及。制度を活用して女性や若者を一定の数に増やすことの必要性に触れました。
特に高島氏が問題意識を持っているのは政治の意思決定層における若者の少なさです。
「これから責任世代として子育ても本格的になっていく中で（中略）日本がどうしたらいいのか考えられる世代の人たちがもっと意思決定層にドンドン入ってくることが必要」と熱弁をふるいました。
あらゆる世代の意見が反映される仕組みを作るために、クオーター制は実現可能性の高い手法だと高島氏はコメント。その結果として、「リスクを避けミスを責めるようなトレンドを変えていけるような流れにしたい」と続けました。
「天神ビッグバン」都市再開発のプランを教えて
「天神ビッグバン」は福岡市で行われている都市開発計画です。
アベノミクスの国家戦略特区になったことで航空法による建造物の高さ規制を緩和。それに合わせて福岡市で容積率や駐車場の附置義務条例などを緩和しました。
これらの規制緩和はビルを持つ事業者にとっては大きなメリット。規制緩和に条件や期間を設けることで福岡市では補助金を投入することなく、スピード感をもって安心・安全な街づくりを進められているとのことです。
MC鈴木「都市の再開発は公金をかなり入れないと難しいんじゃないかと皆さん考えてますよね」
高島氏「古いですね！」
少子高齢化社会を迎える中で、高島氏は税金ではなく規制緩和などによって街づくりを誘導していくことが重要だとコメントしました。
また、福岡市は「市」なので固定資産税が重要な財源になります。そのため地下鉄の延伸といった固定資産税が上がるプロジェクトに取り組んでいると高島氏。それによって医療費の増大や子育て支援策に必要な財源の見通しは立っているとのことです。
財源確保と市民の暮らしの質を向上させるために「いかに民間のパワーを最大限引っ張り出すかというところに力を入れている」と市政について語りました。
動画本編はこちら！
福岡市に住みたくなる！？「天神ビッグバン」とは？
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