福井県敦賀市長選挙、米澤光治氏が初当選 前川和治氏に3939票差 投票率は前回超え60.43%

初当選を果たし、バンザイする米澤光治氏=4月23日午後10時50分ごろ、福井県敦賀市呉竹町2丁目の選挙事務所

 第20回統一地方選の後半戦は4月23日、全国各地の市長選や市議選、町村長選などの投票が行われ、即日開票された。福井県内では無所属新人同士の一騎打ちとなった敦賀市長選で、元市議の米澤光治氏(55)=同市御名=が17454票を獲得し、初当選を果たした。前市議の前川和治氏(45)=同市沓見=を3939票差で下した。

 敦賀市長選は現職の渕上隆信市長の勇退により、2015年以来の新人対決となった。一騎打ちは3回連続。投票率は60.43%で、過去最低だった前回に比べ2.22ポイント上がった。

 来春に迫った北陸新幹線敦賀開業を見据えたまちづくりや、政府の原発最大限活用方針を踏まえた立地自治体のあり方など転換期のかじ取り役を決める選挙戦だったが、観光振興や原子力政策では大きな違いはみられなかった。

 前回現職に惜敗し、再挑戦した米澤氏は人口、雇用、地域経済、安心と暮らしやすさの「好循環を回し、転換期の敦賀をあたらしいステージへ押し上げる」と訴えた。自民党に加え、約600の企業・団体の推薦を受けた組織も生かして支持を広げ、個人演説会などでは丁寧な説明を繰り返して政策浸透を図った。

 同市呉竹町2丁目の選挙事務所に午後9時45分ごろに当確が伝えられると、吉報を待ち望んでいた支持者から大歓声が上がった。米澤氏は「決意と責任の重さに身が引き締まる思い。どうか皆さん、一緒に『敦賀のあたらしいステージ』へ駆け上がっていきましょう」と声を弾ませた。

 市議4期16年の前川氏は「敦賀市を日本一に」をスローガンに草の根的に市内各地を巡った。特に保育園、小中学校の給食費無料化や、第1子からの保育料無料化など「全国1位の子育て支援、敦賀モデルをつくる」と強調し、一定の支持を集めたが及ばなかった。

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