立民議席ゼロ、責任論否定 維新「結束し自民に勝利」

記者の取材に応じる立憲民主党の岡田幹事長=24日未明、東京・永田町の党本部

 立憲民主党の岡田克也幹事長は、議席を獲得できなかった23日投開票の衆参5補欠選挙を巡り、泉健太代表の責任論を否定した。自ら引責辞任する考えはないとも強調した。日本維新の会の馬場伸幸代表は、自民党元職を退けた衆院和歌山1区に触れ、結束して対峙すれば巨大与党に勝利できるとの認識を示した。

 岡田氏は党本部で記者団に「泉代表が責任を取るといった話ではない。私も代表から言われない限り、幹事長を続け、次期衆院選でしっかり結果を出したい」と訴えた。

 馬場氏は和歌山市で「自民以外に託してみようとの雰囲気が、かなり大きなうねりとなった」と述べた。

 共産党の小池晃書記局長は「政治とカネの問題を掲げ、自民を追い詰めた」と語った。

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は維新の勢いについて「国政への影響が出てくるだろう」と指摘した。

 社民党の福島瑞穂党首は、立民候補を支持した大分の敗北に関し「本当に残念だ」と話した。

 3選挙区に候補を立てた政治家女子48党の斉藤健一郎参院議員は取材に「党に対する国民の関心は高まった」とした。

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