「自分の管理不足」に悔しさも 渋野日向子はメジャー初戦完走

日本勢最上位で今季メジャー初戦を終えた(撮影/村上航)

◇米国女子メジャー◇シェブロン選手権 最終日(23日)◇ザ・クラブatカールストン・ウッズ ジャック・ニクラスシグネチャーC (テキサス州)◇6884yd(パー72)

29位から出た渋野日向子は2バーディ、2ボギー1ダブルボギー「74」で回り、通算1オーバーで今季メジャー初戦を終えた。「やりきれてよかったです、とりあえずは」と4日間を振り返って息をついた。

なかなかチャンスにつかない4日間(撮影/村上航)

出だし1番の2打目をグリーン右下に落として3オン3パットのダブルボギー。「なかなか流れに乗れなかった」とスタートでつまずきながら、パーを重ねて9番で最初のバーディを奪った。15番ではショートサイドにつけるナイスショットを披露。池に近い右手前に切られたカップを狙ったセカンドは想定より右に出たものの、3日目までの平均スコア「4.289」だった最難関ホールで2個目のバーディとした。

日本人ギャラリーも応援に駆けつけた(撮影/村上航)

「メジャーをいい状態で迎えることができなかったのは、自分の管理不足」と準備段階への悔しさがにじむ。18日(火)のプロアマは「体の不良」を理由に欠場。ショットの練習量を減らし、開幕前日はアプローチとパターだけのコースチェックで本戦に臨んだ。

試合中は左手にテーピングを施してプレー。最終日は寝違えたという首に痛みを抱えながら18ホールを乗り切った。「(トータル)1オーバーでよく済んだなというショットの悪さだった」。取り組む新たなスイングに加え、万全ではないことをうかがわせるコンディションとあって納得のいく1打は少ない。

「ショットはバラバラ」と進化の過程(撮影/村上航)

ショットの課題を受け止めつつ、「ほかのもので補えるということがよく分かった」と4日間を通してパーを拾ったアプローチは評価できる。今季6戦で予選落ちはゼロ(うち2試合は予選カットなし)、開幕前に“想定外”もあった最初のメジャーを日本勢最上位で終えた。

「しっかり次に生かせるよう頑張ります」。連戦となる次週はカリフォルニア州ウィルシャーCCで「JMイーグルLA選手権」に出場する。(テキサス州ザ・ウッドランズ/谷口愛純)

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