佐世保市議選は初陣の本田さん圧勝  統一地方選後半戦

当選が確実となり、支援者から花束を受け取る本田博之さん=24日午前0時17分、佐世保市三川内本町の選挙事務所

 統一地方選後半戦の長崎、佐世保、大村3市議選と、西彼長与、時津、東彼東彼杵、川棚、北松小値賀5町議選は23日夜から24日未明にかけ、新議員が続々と決まった。当選者たちは支援者らと歓喜に浸る一方、人口減対策や経済活性化など山積する地域課題を前に決意を新たにした。
 定数33に対し、43人が立候補した佐世保市議選で、無所属新人の本田博之さんがトップで初当選を飾った。政治家秘書を15年超務め、自らも政治家へ。三川内本町の選挙事務所に吉報が届くと、支援者から大きな拍手が送られた。
 代議士と市長の秘書として市民の相談に関わるうち「覚悟と責任を持って政治課題に取り組みたい」との思いが芽生えた。生まれ育った三川内地区は約10年間、「地元議員不在」。少子高齢化が進む中、地域の声を市政に届けなければとの思いも強くした。選挙戦では、まちづくりに関わる本田さんを知る地域の人たちが後援会の中心となって戦い、地元議員の誕生を後押しした。
 選挙事務所で支援者と万歳を繰り返した本田さん。「重責を実感している。対話を通してものごとを進めていきたい」と意気込みを語った。

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