流鏑馬神事 見事的中に盛大な拍手 諫早・本明川河川敷

見事に的中させた長崎流鏑馬保存会の本田会長=諫早市、本明川河川敷

 地域活性化や豊作などを願う流鏑馬(やぶさめ)奉納が23日、諫早市宇都町の諫早神社前の本明川河川敷であった。武士の狩衣(かりぎぬ)をまとった射手が疾走する馬上から見事に的を射抜くと、会場に詰めかけた多くの見物客から盛大な拍手が起こった。
 同神社と長崎流鏑馬保存会(本田殖也会長)でつくる実行委が主催。800年以上前から続く鎌倉時代を起源とする同神社の神事で、約100年間途絶えていたが、2018年に本格的に復活した。
 全長約200メートルの馬場に高さ1.9メートル、50センチ四方の杉製の的を約60メートルから70メートル間隔で3枚設置。勢いよく疾走する馬上から4人が次々に射抜き、勇壮に奉納した。射手見習いや子ども射手による流鏑馬、一般市民を対象にした体験会などもあった。
 母と姉と一緒に長崎市扇町から訪れた本多愛実ちゃん(6)は「お馬さんがかわいくて(矢が的に当たったときは)かっこいいと思った」と満面の笑みで話した。

© 株式会社長崎新聞社