チューリップ2万本、シカ食害乗り越え見頃 山田・船越公園そば

シカの食害から復活を遂げ、船越公園のそばで一面に咲き誇るチューリップ

 シカによる食害を乗り越えて「復活」―。山田町の船越公園そばで2万1千本のチューリップが見頃を迎えている。昨春はシカが芽を食い荒らし、花々を楽しめなかったが、地元のBG浦の浜会(藤原長一代表)が場所を変え、侵入を防ぐ柵も設置。華やぐ景色を取り戻し、地域の憩いの場となっている。

 ピンク、白、黄色。30アールに10種以上のチューリップが咲き、多くの見物客が畑を訪れる。釜石市を拠点に沿岸部を旅行中の横浜市の小林宏三さん(86)、紘子さん(83)夫妻は「すごい本数が一面に広がる景色は壮観。植栽の配色もすてきで見事だ」と絶賛した。

 見学自由。午前8時~午後5時にチューリップ畑を開放する。今月いっぱいは楽しめそうだ。

© 株式会社岩手日報社