ひとり出版社・夏葉社を営む島田潤一郎の『電車のなかで本を読む』刊行、珠玉の49冊を紹介

島田潤一郎・著『電車のなかで本を読む』が4月21日に青春出版社より刊行された。

わたしたちには、本が必要だ

良いと思う本だけを刊行してきた、ひとり出版社・夏葉社を営む島田潤一郎が、これまでに読んできたなかから、自分の体験をまじえつつ、珠玉の49冊を紹介する。

著者は、鬱屈としていた20代、すがるように本を読んだという。本のなかには、自分と同じように、思い通りにいかない人生にもがいている人がいたり、自分の狭い考えを広げてくれる先達がいた。

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本書は、高知新聞「K+(ケープラス)」に連載された選りすぐりの寄稿文を加筆・修正し、さらに書き下ろしを3篇加えた。

「ぼくは電車のなかでは原則、スマホを見ずに、本を読んでいました。そうすると、だいたい1週間で1冊本が読めて、年間で50冊本が読めました。10年電車で本を読めば500冊もの本が読めます。それは間違いなく、人生を豊かにしてくれます」(著者)

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誰かの人生を支える本を作りたいと願う著者が、読書の素晴らしさを伝える一冊だ。

▲本書の目次、抜粋

【島田潤一郎(しまだ じゅんいちろう)プロフィール】

1976年、高知県生まれ。東京育ち。日本大学商学部会計学科卒業。大学卒業後、アルバイトや派遣社員をしながら小説家を目指していたが挫折。編集経験のないまま、2009年、吉祥寺にて夏葉社を創業し、「ひとり出版社」の先がけとなる。著書に『古くてあたらしい仕事』(新潮社、2019年)、『あしたから出版社』(ちくま文庫、2022年)など。

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