ベトナム―白浜2往復 7月にチャーター便誘致

南紀白浜空港

 ベトナムと南紀白浜(和歌山県)を結ぶチャーター便が7月に2往復する見通しとなった。自民党の二階俊博衆院議員を団長とする訪問団が5月4~8日の日程でベトナムを訪れ、正式に決定する。

 23日、日越友好議員連盟会長を務める二階氏が明らかにした。ベトナムとのチャーター便は初めてという。

 日本とベトナムは外交関係樹立50周年を迎える。ベトナム訪問は2020年1月以来。訪問団は国会議員約10人のほか、山梨県の長崎幸太郎知事、和歌山県の下宏副知事、JA全中の中家徹会長らで構成する。

 国家主席との公式会談のほか、日越外交関係樹立50周年記念レセプションや経済セミナーを開く。

 ベトナムへは、一昨年から和歌山県産の温州ミカンを輸出しており、今回はJAグループや山梨県を代表とする産地の要請を受け、日本産のブドウが輸出できるよう交渉するという。日本から持参した「大賀ハス」の共同植樹も行う。

 チャーター便については、ベトナムの航空会社への働きかけの結果、7月にハノイと南紀白浜間の1往復、南紀白浜とダナン間の1往復の便を誘致。両国の高校生にも搭乗してもらい、青少年交流も実施したい考え。

 二階氏は「観光の産業が円滑に盛んに進むよう道を切り開いていきたい」と語った。

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