“健康なジャンクフード”提供 自家製フライドチキンが人気 Happy Time(浦添市)<うちなー味まーい>76

 浦添高校正門前にある弁当総菜店「Happy Time」。“健康なジャンクフード”と銘打った「嘉手苅フライドチキン」(1個200円から)は自家製塩こうじに漬け込むことでしっとりとした食感に、濃厚なコクが口いっぱいに広がる。鼻を抜けるスパイスの香りは食欲をかき立てる。オーナーシェフは県内の有名リゾートホテルや福岡県の人気創作イタリアンなどで腕を磨いた嘉手苅龍治さん(35)だ。

 早朝から開店する同店には看板メニューでもある嘉手苅フライドチキンを含む数種類の主菜と、旬の野菜を使った色とりどりの副菜が並ぶ。徹底的に手作りにこだわり、店のコンセプトは「子どもから大人までみんなが安心して日々のご飯が食べられるお店」だ。

 フライドチキンは、米粉とタピオカを使ったグルテンフリーかつ乳製品不使用で、ダイエット中でも「罪悪感なく食べられる」のが売りだ。総菜のほか、きび砂糖を使ったクラフトジンジャーエール(Rサイズ150円)も人気商品の一つ。

 那覇市出身の嘉手苅さんが料理の道に進むきっかけは、大学浪人時代に始めた居酒屋でのアルバイト。料理人だった父の教えもあり、店では多くの客から「おいしい」と褒められた。

 ソムリエに食育インストラクターなど食に関するさまざまな資格を持つ嘉手苅さんは「人はおいしいものを食べたら笑顔になる。多くの人が私が作った料理を通してハッピーな時間を過ごしてほしい」を語った。

 営業時間は午前7時半~午後3時。定休日は日曜と月曜。浦添市内間3の30の12。問い合わせは電話080(9850)5873。(吉田健一)
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