ニデック、純利益66%減 構造改革が響く、売上高は最高

決算記者会見で説明するニデックの佐村彰宣CFO=24日午後、大阪市

 モーター大手ニデック(旧日本電産)が24日発表した2023年3月期連結決算は、純利益が前期比66.9%減の450億円だった。車載事業を中心とした構造改革費用を約757億円計上したことが響いた。売上高は外国為替市場の円安が寄与し、16.9%増の2兆2428億円となり過去最高だった。

 構造改革費用には設備関係の減損処理や、海外での3千人規模の人員削減費用が含まれるという。車載事業では欧州での品質問題に関するリコールに備えた引当金も合わせ、約541億円を計上した。

 記者会見した佐村彰宣最高財務責任者は、中国のEV市場について「今後も伸びていくのは間違いない」と述べた。

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