4月19日は「飼育の日」 子どもたちが飼育員の仕事を学ぶ

「飼育の日」にあわせたイベントが22日、愛媛県のとべ動物園で開かれ、参加した親子連れらが普段は見られない飼育員の仕事などを学びました。

今月19日が語呂合わせで「飼育の日」だったのにあわせて開催されたこの日のイベントには、親子連れなど17人が参加しました。

(とべ動物園・濱田純基 飼育員)
「今日はぜひ皆さんに動物園のリアルな現場というところを、ちょっといつもと違った視点で見ていただきたい」

参加者たちがまず向かったのは、アフリカゾウのエリア。ゾウたちが足を洗う様子を見学します。

飼育員が呼びかけると柵から前足や後足を出すようトレーニングされているゾウ達。飼育員は毎日足の汚れを洗い流すのとあわせケガをしていないかなどもチェックしているそうです。

この後向かったのは、普段は入ることのできないキリン舎。キリンは寝ているときに食べたものが逆流して窒息する恐れがあるため、完全に横にはならず長い首を後ろ脚に乗せて休む習性などが紹介されました。

また、健康管理には採血が欠かせないといいますが、キリンは警戒心が強いためエサをやってコミュニケーションを図りながら行うなど、驚いたり嫌がったりしないよう工夫を凝らしているといいます。

イベントの最後には飼育員から子どもたちにメッセージが。

(濱田純基 飼育員)
「動物って言葉を喋りませんし、中々気持ちを出してくれない時もあります。
ただこっちが動物の視点になって考えてあげることで、きっと動物も心を開いてくれたりですとか、人生を豊かにしてくれるものだと思ってますので、小さい虫や魚、ぜひ飼育してみても良いんじゃないかな」

(Q今日はどうして参加したのか)
(参加した女の子)
「飼育員になりたいから。動物のことを知れて楽しかった」

(女の子のお母さん)
「大変なお仕事だと思うんですけど、興味がある仕事を身近に感じることができて良かったです」

普段は知ることのない動物園の裏側を満喫し、参加した親子たちは思い出深い時間を過ごしたようです。

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