宮城・柴田町殺人事件から1週間 被害者の交友関係など捜査

宮城県柴田町の住宅で住人の男性が何者かに殺害された事件は、24日で発生から1週間です。犯人は捕まっておらず、警察で男性の交友関係などを調べ捜査を進めています。

坪谷歩香記者「柴田町で男性が殺害された事件から24日で1週間です。現場近くにはいまだ規制線が張られ、現場検証が行われています」

17日朝、柴田町西船迫の住宅の玄関先で住人の会社員、村上隆一(さん(54)が殺害されているのが見つかりました。

目撃者「右手、右のお腹、右の膝から下が全部血だらけと、玄関が1メートル四方全部血だらけになってましたね」

死因は、右側の腰を刃物で刺されたことによる失血死でした。

事件から1週間経った今も犯人は逮捕されておらず、周辺の住民の間には不安が広がっています。

近所の人「犯人早く捕まえてくれればいいのにと思ってんのね。怖いことは怖いからね、ちゃんと鍵を掛けてね」「孫が小学校とか中学校で通っている道路のそばなんで、自分自身というよりはそういう孫とかね、そっちの方に対して何かあったらなっていうそういう不安感はあります」

警察によりますと、村上さんは17日未明に親族と会い、その数十分から数時間後に玄関先で殺害されたとみられています。現場から凶器は見つかっていません。村上さんの周囲でトラブルなどは確認されていません。

知人「お優しそうなお父さんでしたよ。何か恨まれるかどうかっていうと、ちょっとそういうことはないんじゃないかと思います」 警察によりますと、これまでに住宅の窓ガラスが割られるなど何者かが外部から侵入した形跡は無いということです。

室内が物色された形跡も見つかっていないことから、物取りではなく村上さんを狙った犯行の可能性があるとみられています。

坪谷歩香記者「村上さんは以前こちらにあった住宅に住んでいましたが、その家は火事で全焼し、今は更地になっています」

村上さんは以前、母と姉と共に大河原町の住宅に住んでいましたが、2月の火事でその住宅が全焼し、その後に約2.5キロ離れた事件現場の住宅に村上さん1人で引っ越してきました。

この火事の出火原因について「こぼれたガソリンが気化し、線香の火が引火した可能性がある」と大河原町が議会に報告していたことが分かっています。

「ガソリンが気化してそれが仏壇の線香に引火したっていうのは、日常では考えられない。不思議な火事だなという印象は受けてました」

警察では、この火事の事件性については現在捜査を進めていて、殺人事件との関連は不明としています。

警察では、現場に落ちていた村上さんのスマートフォンの履歴などを解析するとともに、村上さんの交友関係などを調べ捜査を進めています。

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