女性の復職後押しへ共同利用店舗 美容師、ネイリストら向けに整備

美容師が利用する個室

 美容室運営のクローバーイプセ(岡山市北区津島新野)は、美容師やネイリストらが共同利用する店舗「ミヨン」を同所に整備し、24日に報道機関向けの内覧会を開いた。育児で仕事を離れていた女性らの利用を想定。仕事と家庭を両立しやすいよう短時間から使えるプランを用意し、復職を後押しする。独立開業を支援する狙いもある。5月1日に本格運用を始める。

 鉄骨3階のビル(延べ約240平方メートル)を購入し改装。1、2階に個室11室を設けた。内訳はヘアカット2室、ネイルアートやまつげエクステンション用の3室、エステティック4室など。個室の他にシャンプー室を設けた。業務の効率化に役立ててもらおうと、カメラで撮影した画像から骨格や顔立ちを分析し、髪型などを提案する自社開発のAI(人工知能)システムも入れた。3階は事務所。

 利用は登録制。週2~3日のスタートプラン(月4万9500円から)、お試しで使えるフリープラン(1時間2200円)などを用意した。総投資額は約9千万円。国の「事業再構築補助金」を活用した。

 摺河(するが)真由美社長は「店の開設や維持費が必要なく、好きな時間に仕事ができる。特定の店に勤務しにくい女性らにアピールしたい」と話している。

ネイルアートやまつげエクステを施す個室

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