いよいよ今週末から決戦!浦和レッズにACL優勝をもたらした「決勝の得点者」4名

いよいよ今週末、4月29日より2022-23シーズンのAFCチャンピオンズリーグ決勝が行われる。

決戦に臨むのは、東地区を制した浦和レッズと西地区を制したサウジアラビアのアル・ヒラル。両者はこれまでACL決勝で2度対戦しており(2017年と2019年)、勝敗は1勝1敗の五分となっている。

まずは29日(土)、アル・ヒラルのホームで第1戦が行われ、一週間後の5月6日(土)、浦和のホームである埼玉スタジアム2002で第2戦が開催される。

そこで注目のACL決勝を前に、過去にこの舞台でゴールを決め、浦和にアジア王者の栄冠をもたらした4名の選手を紹介する。

ロブソン・ポンテ

2007決勝第1戦 vsセパハン(A)1ゴール

いまだに記憶に残る、敵地イランでの豪快なミドル弾。

AFCチャンピオンズリーグとなってからJリーグ勢で初めて頂点に輝く引き金を引いたのは、2000年代のJリーグを代表する攻撃的MFだった。

ドイツのレヴァークーゼンで活躍していた司令塔は、日本でも大活躍。ACLを制したこの年、個人としてもJリーグMVPに輝いている。

そんなポンテは今も日本との繋がりが深く、現在中村航輔が所属するポルトガルのポルティモネンセで副会長兼テクニカルダイレクターを務めている。

永井雄一郎

2007決勝第2戦 vsセパハン(H)1ゴール

続いては、セパハンとの第2戦、超満員の埼玉スタジアムで先制点をたたき出したこの男だ。

1997年に浦和レッズへ加入し、のちに原口元気に塗り替えられるまでクラブの最年少得点記録を保持。日本が準優勝した1999年のU-20ワールドユースでは高原直泰と2トップを組んでいた。

2003年、福田正博の背番号9を受け継いだ快速アタッカーが、大一番で最高の仕事をやってのけた。

44歳となった今も現役を続けており、今年は埼玉県3部のKONOSU CITY FOOTBALL CLUBで選手兼監督に就任した。

阿部勇樹

2007決勝第2戦 vsセパハン(H)1ゴール

現在、浦和のユースチームでコーチを務める阿部勇樹もまた浦和のACLを語るうえで欠かせない選手の一人。

ジェフユナイテッド千葉から2007年に浦和へ移籍。国内最高額と言われた移籍金も話題となりプレッシャーはかなりあったはずだが、それに負けずリーグでは千葉時代の2005年から3年連続でのベストイレブンに輝いた。

ACL決勝でも第2戦の71分、永井の強烈なシュートのこぼれ球を頭で流し込み、勝負を決定づける追加点をあげている。

阿部は2017年のACLでもキャプテンとして優勝を経験。その2年後のACL決勝では敗戦も経験しており、日本屈指の「ACLを知る男」と言える。

ラファエル・シルバ

2017決勝第1戦 vsアル・ヒラル(A)1ゴール2017決勝第2戦 vsアル・ヒラル(H)1ゴール

最後は、今回と同じアル・ヒラルを相手に激闘を制した2017年大会のチーム得点王。

この年の浦和はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が成績不振によりシーズン途中で解任。堀孝史コーチが昇格してACLの準々決勝以降を戦った。

準々決勝で川崎フロンターレ、準決勝では上海上港を破り、迎えたサウジアラビア王者との決戦。このブラジル人FWが2試合ともに貴重なゴールを決め、浦和に10年ぶりのACL優勝をもたらした。

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ラファエル・シルバは今年、ACLへ出場する韓国の全北現代モータースへ加入。日本勢にとって厄介な相手となりそうだ。

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