千代田の桜、管理費の支援求む コロナ禍で枯渇、区が呼びかけ

東京・千鳥ケ淵周辺の桜=2021年3月

 皇居のお堀に咲く桜の名所、千鳥ケ淵など東京都千代田区内の桜を維持、管理する費用の支援を区がクラウドファンディングで呼びかけている。これまで募金で賄っていた基金が新型コロナウイルス禍で枯渇。1千万円の目標に対し、24日現在で約500万円にとどまっている。

 区によると、樹木医による桜の健康状態の調査などには区の予算以外に年間約700万円が必要。「さくら基金」を設置し、街頭で募金を集めてきた従来の手法がコロナ禍で難しくなり、2022年時点では年間予算を下回る500万円弱まで減っていた。

 クラウドファンディングは3月12日に開始し、5月9日までに1千万円を集める必要がある。

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