尼崎脱線18年 岡山でも黙とう JR支社 安全運行へ使命感新たに

事故現場の方角に向かって黙とうする社員

 乗客106人が死亡した2005年4月の尼崎JR脱線事故から18年を迎えた25日、JR西日本岡山支社(岡山市北区駅前町)では社員が犠牲者の冥福を祈り、安全運行への使命感を新たにした。

 大会議室に集まった約50人が、事故発生時刻の午前9時18分、静かに目を閉じ、現場の方角に向かって頭を下げ黙とう。事故後に定めた「安全確保のために組織や職責を越えて一致協力する」との安全憲章を唱和した。現地で営まれた慰霊式の様子をオンラインで見守った。

 須々木淳副支社長は「亡くなられた方々の無念、事故で多くの人の人生を変えてしまった事実を心に刻み、強い使命感を持って業務に取り組んでいく」とのコメントを出した。

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