八王子市の精神科病院に改善命令 看護師が患者暴行、東京都

東京都庁

 東京都は25日、看護師らによる患者への暴行事件が起きた八王子市の精神科病院「滝山病院」に対し、医療法と精神保健福祉法に基づき再発防止を求める改善命令を出した。都によると、医療法による改善命令を出すのは初めて。朝倉重延院長は虐待を認め「大変反省している。管理ができていなかった」と話しているという。

 病院を巡っては、警視庁が今年2月に暴行の疑いで看護師の男を逮捕し、男は罰金20万円の略式命令を受けた。別の看護師2人も同じ容疑で逮捕や書類送検された。

 都はこのうち、入院患者の頭を殴るなどした暴行2件を虐待と認定した。

© 一般社団法人共同通信社