<ランチ>極上“土鍋ステーキ丼”びっしり敷き詰められた赤城牛 大人気店「上尾ごはん」 タレ染みる幸せ

人気の「土鍋ステーキ丼」

 一合サイズの土鍋にびっしり載った赤城牛の赤身肉。女性に大人気の「土鍋ステーキ丼」(2800円)。ひと口サイズのステーキは、やわらかく弾力があり、しっかりとした肉の味を堪能でき、素材の良さが際立つ。しょうゆのタレが染み込んだ白飯も美味しい。みそ汁は、東松島市の岩のりとキノコ類がたっぷり入った上品な味に仕上がっている。

 一人で切り盛りする店主の町田雄一郎さん(49)が厳選した食材、赤城牛は群馬県にある鳥山畜産の黒毛和牛。子牛の飼育から加工、食肉の出荷まで一元管理をしているのが特徴。「おいしいものを作ろうとしている思いが伝わってくる。この思いをつなげたい」と町田さんは言う。

 大学在学中からフレンチレストランで働き、フランスで2年以上修行した後、東京・広尾で開業、オーナーシェフとなった。「30代はがむしゃらに1日16時間働いたこともある」と振り返る。リーマンショックや震災の炊き出しなどを経験する中で「都内じゃなくてもいいんじゃないか。素晴らしいものは産地にある」と考えるようになった。

 生まれ育った上尾市に戻り、2015年「上尾ごはん」をオープンした。生産者と共に種をつなぎ、地域で人の思いをつなぐ。それが町田さんのライフワークだ。「訪れる人がレスト(休息)する場所がレストラン。上尾ごはんでエネルギーをチャージして、幸せになってほしい」

 【メモ】上尾ごはん 埼玉県上尾市柏座2の4の6ハシモトビル1階(電話048.772.0909)。営業時間は午前11時半~午後2時。月、火休。20席。上尾駅西口徒歩3分。他のランチメニューは「ステーキ丼とろける赤身」(1700円)「ステーキ丼上質な霜降り」(1900円)「ステーキ丼切り落とし」(1400円)など。

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