
政府は、子ども連れの人や妊婦が施設、催しで列に並ばずに入場できる「こどもファスト・トラック」の普及に力を入れ始めた。子育てに優しい社会を進める一環と位置付け、こども家庭庁が中心となり、実施を呼びかけていく。
関係省庁による初会合が18日開かれ、先行事例などが紹介された。新宿御苑(東京)では、花見の時期に、子ども連れ専用の入り口がつくられた。東京国立博物館(同)は、子ども連れの人向けにチケット購入専用窓口を設けた。
政府は、劇場やスポーツイベント、民間の美術館などにも、働きかけを強める。鉄道やバス、旅客船に対しても、子ども連れが使いやすいスペースの確保などを促す。