【2019年度国内医薬品売上高ランキング】「キイトルーダ」トップに。「タグリッソ」など売り上げ急増

[vc_row][vc_column][vc_column_text]AnswersNewsが2019年度の日本国内での売上ランキングを発表しました。売上トップはMSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」で1358億円。2位がファイザー疼痛治療薬「リリカ」1008億円、3位が中外製薬の抗がん剤「アバスチン」956憶円、前年度より売上を下げたものの小野薬品のオプジーボが4位で873億円、急拡大したアストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」は858憶円で5位にランクインしています。

最も前年対比で売り上げ増加率が高かった中外の血友病A治療薬「ヘムライブラ」は740%増で、252億円に成長しています。AnswersNewsがまとめた記事では、2019年度に50億円以上の売上が報告された医薬品195品目の売上をランキング形式で提供しています。[/vc_column_text][/vc_column][/vc_row][vc_row][vc_column][vc_column_text]

【2019年度国内医薬品売上高ランキング】「キイトルーダ」トップに。「タグリッソ」など売り上げ急増

製薬各社が決算で公表した製品別売上高などをもとに、2019年度の国内売上高が50億円以上の医療用医薬品195品目をランキングしました。トップは1358億円を売り上げたMSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」でした。2位はファイザーの疼痛治療薬「リリカ」で、3位は中外製薬の抗がん剤「アバスチン」。急拡大したアストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」は5位にランクインしました。

「キイトルーダ」1.5倍の1358億円、「タグリッソ」は7割増

2019年度に国内医療用医薬品売上高でトップとなったのは、MSDの免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」。非小細胞肺がんを中心に順調にシェアを伸ばし、薬価ベースで前年度から1.55倍の1358億円を売り上げました。
2位は1008億円(前年度比0.0%増)を売り上げたファイザーの疼痛治療薬「リリカ」。3位は中外製薬の抗がん剤「アバスチン」で、売上高は956億円と横ばいでした。4位の小野薬品工業の免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」は3.6%減の873億円。腎細胞がんの適応で使用が拡大したものの、薬価引き下げや競争激化が響き、キイトルーダに逆転されました。

「リクシアナ」「タケキャブ」などランクアップ

上位20品目のうち、前年度から最も大きく売り上げを伸ばしたのは、アストラゼネカの肺がん治療薬「タグリッソ」。EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの1次治療で処方を伸ばし、858億円(73.2%増)で5位にランクインしました。
第一三共の抗凝固薬「リクシアナ」(830億円、27.8%増)や武田薬品工業の消化性潰瘍治療薬「タケキャブ」(721億円、24.2%増)、大塚製薬の利尿薬「サムスカ」(673億円、25.9%増)なども2ケタ増でした。
一方、売り上げを落としたのは関節リウマチ治療薬「レミケード」(田辺三菱製薬)や免疫抑制剤「プログラフ」(アステラス製薬)など。レミケードは533億円(9.3%減)、プログラフは443億円(2.5%減)となりました。

「ヘムライブラ」8.4倍に、AG参入の製品は大幅減

集計した195品目のうち、前年からの増加率が特に大きかったのは、中外の血友病A治療薬「ヘムライブラ」(740%増)や武田の潰瘍性大腸炎・クローン病治療薬「エンタイビオ」(467.5%増)、日本イーライリリーの関節リウマチ治療薬「オルミエント」(278.2%増)など。
18年5月発売のヘムライブラは、従来の血液製剤よりも投与回数が少なく、利便性が高いことなどを背景に急速に浸透。中外は、免疫チェックポイント阻害薬「テセントリク」(126.4%増)や抗がん剤「パージェタ」(90.7%増)も大きく伸びています。パージェタは18年10月の「HER2陽性乳がんの術前・術後療法」への適応拡大を受け、同「ハーセプチン」と化学療法との併用療法の使用が拡大しました。

反対に売り上げの減少率が大きかったのは、キッセイ薬品工業の排尿改善薬「ユリーフ」(67.1%減)や持田製薬の疼痛治療薬「トラムセット」(65.0%減)、大日本住友製薬の抗精神病薬「ロナセン」(54.6%減)、キョーリン製薬ホールディングスの抗アレルギー薬「ナゾネックス」(52.8%減)など。いずれも後発医薬品への切り替えが進みました。ユリーフとロナセン、ナゾネックスには19年度、オーソライズド・ジェネリック(AG)が登場。国内初となるバイオ医薬品のAGとして発売された腎性貧血治療薬「ネスプ」(協和キリン)のAGは、19年8月の発売からわずか4カ月で140億円を売り上げました。

[ランキング]年間売上高50億円以上の195品目を一気に

ここからは、2019年度に50億円を売り上げた医療用医薬品195品目のランキングです。

【注意事項】

ランキングは▽国内製薬会社の20年3月期(19年12月期、20年2月期の企業もあり)▽外資系企業の業績発表資料(データ元はIQVIA)▽IQVIAの市場統計――などをもとに作成。集計対象は年間売上高が50億円以上の先発医薬品とバイオシミラー、オーソライズド・ジェネリック。それ以外の後発医薬品は除外していますが、一部後発品と合算されている品目もあります。外資系企業の多くは国内の製品売上高を公表しておらず、ランキングに反映されていない品目もあります。ランキングに入った外資系企業の製品はすべて薬価ベースで集計されているため、医薬品卸への販売額をベースとする国内企業の数値に比べて売上高が高めに出る傾向にあります。

(AnswersNews 亀田真由)[/vc_column_text][vc_column_text]

出典

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