22年日本GDP、世界3位維持 円安でドイツ肉薄、インド急伸

インドのムンバイで、鉄道駅のラッシュアワー=2023年(AP=共同)

 【ワシントン共同】日本の2022年の国内総生産(GDP)が世界3位を維持したことが、国際通貨基金(IMF)の資料で分かった。ドルベースで比較するため円安で目減りし、4位のドイツが肉薄した。一方、人口が増えている5位のインドは急成長しており、27年には日独を上回り3位となると見込んだ。

 足元では中国やインドの伸びが目立つ。1位米国、2位中国については予測した28年までは順位は変わらず「米中逆転」はないとした。

 22年の世界のGDPは100兆2180億ドル(約1京3千兆円)。日本は4兆2330億ドルで、前年より15%減少。ドイツに1580億ドル差まで迫られた。

 IMFは、各国中央銀行による急激な利上げの影響で先進国は当面、成長が抑えられると予測。27年は日本が5兆770億ドル、ドイツが4兆9470億ドルで差が縮まると見込む。円安がさらに進めば逆転する可能性もある。

 インドは年度ベース(4月~翌年3月)で試算。先進国の22年の成長率が2.7%だったのに対し、インドの22年度は6.8%に達した。

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