「半導体の研究 人材育成に」 広島大学に研究棟 マイクロン最先端拠点・東広島

半導体の研究や人材育成の拠点となる新しい研究施設が、広島大学に完成しました。産学官が連携した取り組みに期待されています。

竣工式には、中国経済産業局の 青木朋人 局長や 玉井優子 副知事、東広島市の 高垣広徳 市長など70人が出席しました。

広島大学 越智光夫 学長
「産学官で力強く連携し、自由で平和な国際社会の実現に貢献する人材育成をさらに推進していくきたい」

新しい施設は、半導体の研究施設「広島大学ナノデバイス研究所」の中に設立されました。

敷地面積は約1500平方メートル。地上3階建てで、1階部分は企業や学生などの交流スペース、2階には半導体の性能を評価・解析する最新設備、3階はAIや通信の実験施設などが設置されています。

総事業費は、12億5000万円、このうち10億円を経済産業省が支援しました。

先月、設立された産学官共同で半導体の研究開発や人材育成に取り組む「せとうち半導体共創コンソージアム」の活動拠点となります。

東広島市では、去年11月からアメリカの半導体大手「マイクロン・テクノロジー」の子会社「マイクロンメモリジャパン」の工場で、世界最先端の半導体メモリーの量産が始まっています。

広島大学 ナノデバイス研究所 寺本章伸 所長
「産業界のみなさんにニーズをいただき、一緒に研究しながら成果を出していく。人材育成として学生や企業の若手エンジニアを高度な人材に育てていく」

研究施設の完成は、東広島市での半導体の取り組みをさらに後押しそうです。

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