関西電力は25日、2025年に運転開始から40年を迎える高浜原発3、4号機(福井県高浜町)について、運転期間の20年延長を原子力規制委員会に申請したと発表した。延長に必要な特別点検をし、異常がないと確認した。3、4号機では蒸気発生器の伝熱管の損傷が相次いで見つかっており、関電は設備を交換する計画も申請した。
現行ルールでは運転期間は原則40年で、1回に限り20年の延長が認められる。3号機は25年1月、4号機は同年6月に稼働から40年を迎える。規制委が延長の可否を判断する。
関電は22年9月から延長申請に向け、原子炉容器などのデータから劣化状況を調べる特別点検を実施していた。