宮城・涌谷町強盗致死事件で男を匿った罪 被告の男に執行猶予付き有罪判決 仙台地裁

2022年、宮城県涌谷町で起きた強盗致死事件で逃走中の男を匿った罪などに問われている男について、仙台地裁は、懲役1年6カ月執行猶予5年の判決を言い渡しました。

仙台市太白区袋原の会社員、阿部祐太被告(27)は2022年11月、涌谷町で60代の男性が刃物で切り付けられ死亡した事件で強盗致死の罪で起訴された松川雄太郎被告(27)をアパートに宿泊させて匿ったほか、包丁や目出し帽を自身が働く建設現場に埋めたとして犯人蔵匿や証拠隠滅などの罪に問われています。

これまでの裁判で弁護側は「埋めたバッグに包丁が入っているとは知らなかった」などと主張し、被告が強盗致死事件を認識していたかが争点となっていました。

25日の判決で、仙台地裁の大川隆男裁判長は「LINEのメッセージや通話状況から事前に強盗をすると知り、埋めたものが事件に使用されたものと認識していた」と指摘。「友人を支援しようという安易な犯行動機で重大な証拠を隠滅したことに酌むべき事情はない」として、懲役1年6カ月執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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