権現荘 再開喜ぶ利用客 日帰り通常営業始まる

 糸魚川市田麦平の柵口温泉権現荘は25日、日帰り温泉の通常営業を再開した。
 本年度の運営は指定管理者制度から再び市直営に切り替わり、会計年度任用職員による新たなスタッフ体制でスタート。21日から24日までのプレオープン(時短営業)期間中は土、日曜の利用者が各日100人を超えた。シャルマン火打スキー場の営業や地元宿泊施設でのイベントも重なって、市外からの利用者も多かったという。

市直営となり、日帰り温泉のみで営業を再開した権現荘

 通常のオープンとなった初日午前は以前から利用している常連らが再開を待って訪れる姿が見られ、フロント職員が「いらっしゃいませ、ごゆっくりどうぞ」と笑顔で迎えた。能生地域在住の70代男性は「ここで風呂の仲間と会えるのがうれしくて」と喜んでいた。
 宿泊、飲食の営業は行わない。飲食は持ち込み可とし、菓子類や地場産野菜などの売店を設けた。連休や冠婚葬祭などを含めて宿泊利用を望む声が寄せられており、市は宿泊営業ができる施設としての民間譲渡の検討を進めている。
 入浴料金は大人(中学生以上)600円、小学生310円、幼児(3歳以上の未就学児)200円、高齢者いこいの家対象者400円。営業時間は午前9時から午後9時。定休日なし。問い合わせは権現荘(電・025・568・2201)へ。

© 株式会社上越タイムス社