アカメにウーパールーパー…淡水魚が集まる人気の水族館 でも館長はパン屋さん!?

全国でも珍しい淡水魚の水族館、愛媛県松野町のおさかな館。地元の川に生息する魚など約100種類、1500匹の生き物が暮らしています。そんなおさかな館では、春の様々な出会いがあるんです。

案内してくれるのは、おさかな館長の恩田勝也(おんだ・かつや)さん。
まず案内されたのは…

(館長) 「ペンギンの雛が誕生したんです。見てもらったらヒナがいる巣と貼ってあるんですが、よく見たらあの中にお母さんといるんですね」

去年12月にふ化したペンギンの赤ちゃん。おさかな館でのヒナの誕生は3年ぶり。まだ性別は分からないということですが、順調に成長しています。

(館長) 「生まれた時は本当に手の平に乗るぐらい小さいヒナですが、約3か月で大人たちと同じぐらいの大きさまで成長しちゃいます。早っ!て思いますね、もうこんな大きくなっているんだっていう。ヒナが好奇心持ち出しだしたら、もっと巣の入り口付近に来てちょろちょろしだすんですけれども」

少し臆病なところもあるというヒナですが、やっと最近、外に姿を見せるようになりました。今は大人とは違う体温を保つためのフワフワの毛が生えていますが、今後、生え変わってくる姿にも注目です。

(館長) 「親と見た目が全然違うので、あどけない感じと模様の違いなんかも見比べてもらいたい」

続いては…

(館長) 「この魚です、アカメです。僕千葉から来ているんですが、四万十川にいるアカメという魚に憧れがあったんですね」

恩田館長がこのおさかな館で初めて出会ったという魚、アカメ。その名の通り、目が赤く光るのが特徴ですが、国内でも限られた地域にしか生息しない珍しい魚なんです。

(館長) 「初めて会ったときはすごいと思いました。かっこよくて、感動しました。なかなかアカメを知っている人も少ないと思いますので、四万十川の河口にはこんな魚がいるんだというのを知ってもらいたいです」

そして、この日はとっておきの出会いが。

何かが運ばれてきたようですが…

(館長) 「これはウーパールーパーと言って、ちょうど縁があって引き取りをさせてもらいました」

さっそく展示ブースに仲間入り。貴重な瞬間に出会うことが出来ました!

(記者) 「名前はどうするんですか?」 (館長) 「僕たちの中であだ名はつけるかもしれないです。ウーちゃんとかウーパーさんとか」

ウーパールーパーにはある特徴があるということで…

(館長) 「実はこの形というのは子供の形なんです、子どもの姿。カエルだったらオタマジャクシからカエルに変身するんですけど、ウーパールーパーは子どもの形を保ったまま大人になっている。見た目は子どもだけど中身は大人、コナンですか(笑)

あだ名が決定?!かもしれませんね。

この日はさらに紹介したい場所があるということで、行ってみると…

(記者) 「パン屋さん!?」 (館長) 「実は3月25日にパン屋さんがオープンしまして、お手伝いもしています」

おさかな館がある道の駅虹の森公園まつのに3月25日にオープンした「&ぱん」。店の名前は、おさかな館や、敷地内にある産直市場と一緒に楽しんでもらおうと、地元の小学生が考案しました。

実は飼育員は道の駅の職員のため、こちらのパン屋さんでも働くことがあるんです。30種類余りあるパンは大人気で、焼きあがるとすぐ売れてしまいます。

(&ぱんのスタッフ) 「スタッフ全員想像以上にお客さんに来ていただいて大忙し。反応はすごくて、ただただ嬉しい」

(館長) 「おさかな館に来て楽しんでもらって、きょうみたいに天気のいい暖かい日は買ったパンを河原で自然を楽しみながら、みんなの思い出になってくれて、また来たいなと思ってくれる施設になるのが僕の一番の喜びですね」

おさかな館では4月29日~5月7日のGW期間中、ペンギンとの撮影会やふれあい体験のイベントが行われる予定です。

ますますパワーアップしたおさかな館。みなさんも新たな出会いをしてみませんか。

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