“幻のお茶”復活 「石鎚黒茶」の製造技術 国の重要無形民俗文化財に指定

愛媛県西条市内で江戸時代から続く「石鎚黒茶」の製造技術が、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

25日は、石鎚黒茶製造技術保存会の戸田久美会長らが愛媛県庁を訪れ、国の重要無形民俗文化財の指定を受けたことを中村知事に報告しました。

江戸時代から石鎚山のふもとで作られてきた「石鎚黒茶」は、茶葉を蒸した後、乳酸菌などの微生物で発酵させてできるお茶で、黒い茶葉とすっきりとした酸味が特徴です。

過疎化で25年前には製造しているのが1軒だけになり、地元のグループが作り方を学び、現在は3つの団体によって生産されています。

現在製造されている石鎚黒茶のパッケージは、デザインにもこだわっているほか、茶葉を使ったクッキーなども販売されています。

保存会は今後、お土産などとして石鎚黒茶の認知度を高めていきたいと話しています。

石鎚黒茶製造技術保存会 戸田久美会長
「まず地元の人たちに身近に感じてもらいたい。そのためにどこのお店に行っても石鎚黒茶がメニューにあるというような形になってほしい」

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