スーダン「生物災害」警告 首都研究所占拠とWHO

25日、スーダン首都ハルツーム近郊で戦闘により破壊された建物(ロイター=共同)

 【カイロ共同】世界保健機関(WHO)は25日、スーダンで戦闘を続ける軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」のどちらかに、首都ハルツームの国立公衆衛生研究所が占拠されたと明らかにした。研究所にはコレラ菌などが保管されており、病原体が外部に流出するバイオハザード(生物災害)の恐れがあると警鐘を鳴らした。AP通信などが伝えた。

 WHOの担当者は、研究所の技術者が追い出され、停電も起きていると指摘し「極めて危険だ」と語った。

 今月15日に衝突を始めた軍とRSFは、25日から3日間の停戦に新たに合意。だが、現地報道ではハルツーム周辺などで25日も衝突があった。外国人らの国外脱出の動きも続いている。

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