【ニューヨーク共同】ロシアのラブロフ外相は25日、米ニューヨークの国連本部で記者会見した。国連が約束したロシア産の肥料と食料の輸出促進に「成果はない」と不満を示し、支払いの問題を解消するためにロシア農業銀行を国際決済のネットワーク「国際銀行間通信協会(SWIFT)」に復帰させるよう求めた。
国連は昨年に黒海を通じたウクライナ産穀物の輸出合意をトルコと仲介した際、ロシア産肥料などの輸出促進に努めるとの覚書もロシアと締結した。
ラブロフ氏は国連高官による働きかけを評価しながらも、日米欧によるSWIFTからの排除でロシア側への支払いに障害があると強調した。