久慈秋まつりが「完全復活」 山車とみこしを4年ぶりに運行

豪華な山車が集結した2019年の久慈秋まつり前夜祭。中止や規模縮小を経て4年ぶりに完全復活する

 県北最大級の祭典、久慈秋まつりが4年ぶりに「完全復活」する。新型コロナウイルス禍で中止や規模縮小が続いていたが、収束傾向を踏まえ、山車運行部会が山車とみこしの合同運行など4日間(9月14~17日)の通常開催を決定。実行委(山本えり子会長)の総会を経て正式に決まる。

 豪華絢爛(けんらん)な山車とみこしが地域を練り歩き、威勢のいい音頭あげやおはやしが響き渡る。650年以上の歴史を誇る同まつりは市内の大神宮・秋葉神社・巽山稲荷神社の三社大祭として始まり、五穀豊(ほう)穣(じょう)や除災招福を祈願する。

 例年、前夜祭を含む4日間開催し、期間中は約10万人が訪れる。2019年は手作り山車8台とみこし4台が市内を練り歩いた。コロナの感染拡大で20、21年は中止。22年は山車とみこしの展示開催を1日限りで行った。

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