吹屋地区 グリスロ29日から運行 高梁市、観光施設をゆっくり回遊

吹屋地区で運行が始まるグリーンスローモビリティ

 高梁市は29日、日本遺産「『ジャパンレッド』発祥の地」に認定されている成羽町吹屋地区で、観光客向けに小型電気自動車・グリーンスローモビリティ(グリスロ)の運行を始める。主に土日曜と祝日の日中、観光交流施設・旧吹屋小や大庄屋屋敷・広兼邸など6カ所を無料で巡る。

 町並みに合わせてベンガラ色のラッピングを施した車両(乗客6人乗り)を2台導入。旧吹屋小を出発し、集会所・黄金荘▽下町駐車場▽ベンガラ工場を復元したベンガラ館▽銅山跡・笹畝坑道―を経由して広兼邸に到着後、折り返す。片道(約5キロ)の所要時間は30分ほど。午前11時~午後3時半、2台が30分間隔で走り、1日8往復する。

 年内の運行は11月末まで。三輪バイクの貸し出しを行っている現地の業者に業務委託し、講習を受けたスタッフが運転手を務める。委託費200万円。

 グリスロは幅約1.3メートルとコンパクトで、時速20キロに満たない低速で走る。市観光課は「回遊性を高めるとともに、町並みをゆっくりと楽しむ手段としても利用してほしい」としている。

 29日は午前10時45分から旧吹屋小前で出発式を行う。

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