刑務官10人余り書類送検を検討 名古屋刑務所、受刑者暴行疑い

名古屋刑務所=愛知県みよし市

 名古屋刑務所(愛知県みよし市)で刑務官が受刑者に暴行した事件を巡り、同刑務所が特別公務員暴行陵虐容疑などで、刑務官10人余りの書類送検を検討していることが26日、関係者への取材で分かった。

 昨年12月、斎藤健法相が刑務官による暴行を公表。同刑務所で2021年11月~昨年8月、刑務官22人が受刑者3人に対し、顔をたたいたり、アルコールスプレーを顔に噴射したりしたとしている。法務省は原因を分析し再発防止策を講じるため、有識者による第三者委員会を設置していた。

 名古屋刑務所では01年、消防用ホースで尻に放水された受刑者が死亡し、02年には革手錠で腹部を締め付けられた受刑者2人が死傷する事件が起きた。関与した刑務官らは特別公務員暴行陵虐致死罪などで有罪が確定した。

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