3世紀の木製仮面が出土、東大阪 全国3例目

大阪府東大阪市の西岩田遺跡で出土した木製仮面(大阪府文化財センター提供)

 大阪府東大阪市の西岩田遺跡で3世紀前半の木製仮面が出土し、大阪府文化財センターが26日までに明らかにした。この時期の木製仮面は纒向遺跡(奈良県桜井市)と大福遺跡(同)に次いで国内3例目。水を入れる容器や、燃やしたくわなども一緒に出土したことから、水と火を使った農耕祭祀に用いられたと考えられるという。

 西岩田遺跡は古墳時代の集落跡。大阪モノレールの延伸工事に伴う発掘で、古墳時代の洪水堆積層から出土した。スギで作られており、長さ約30センチ、幅約18センチで厚みは最大2センチ。表側は目や口の部分に穴を開け、鼻は周辺を削って作り出していた。

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