戦地の日用品で現代アート 避難のウクライナ人画家

戦地で傷ついた日用品に修復を施した現代アート作品を制作している、ウクライナ人のユリヤ・ボンダレンコさん=26日、大阪市

 ロシアの侵攻で日本に逃れたウクライナ人の画家ユリヤ・ボンダレンコさん(31)が、戦地で傷ついた日用品に修復を施した現代アート作品を制作し26日、大阪市で披露。5月末からは個展も開く。「作品には希望の思いを込めた。ウクライナに興味のある人に見てほしい」と話している。

 ユリヤさんは北部チェルニヒウ出身の画家で、昨年6月に家族を母国に残して単身で来日。大阪市の会社代表吉村大作さん(42)は、ウクライナ人の支援事業を通じてユリヤさんと知り合い、継続的な支援のため、作品の売り上げの一部を侵攻で親を亡くした孤児へ寄付する方法を考えた。

 4月26日に披露した作品は、皿やガラスの器など。

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