沢村澄子さん(盛岡)の書を展示 東京の東急歌舞伎町タワーで

東急歌舞伎町タワー内のホテルロビーに常設展示される沢村澄子さんの「いろは歌」=東京都新宿区

 【東京支社】東京都新宿区に開業した超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」に、盛岡市の書家沢村澄子さん(60)の作品が常設展示される。無常観や末広がりなど日本特有の精神性をダイナミックにしたためた新作で、訪日観光客らに伝統と現代文化のエネルギーを伝える。

 作品は39点で、5月19日から稼働するタワー内のホテル(17~47階)ロビーと客室などに飾られる。ロビーの「いろは歌」は縦1.8メートル、横4.3メートルの大作。「いろはにほへと ちりぬるを」と続くこの歌は諸行無常などの教えをくんで作られたとも言われ、沢村さんは「歌舞伎町の固定観念にとらわれず変わり続ける姿と、その先にある大光(たいこう)を示した」と語る。

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