英、戦車用の劣化ウラン弾を供与 ウクライナへ、高官が表明

ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ近郊で見つかった劣化ウラン弾。90年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で北大西洋条約機構(NATO)軍が使用した=2001年1月(AP=共同)

 【キーウ共同】英国のヒーピー国防担当閣外相は26日までに、ロシアの侵攻を受けるウクライナに供与する主力戦車「チャレンジャー2」用の弾薬数千発をウクライナ側に引き渡したと表明した。数は示さなかったが、劣化ウラン弾も含まれる。英議会が25日、下院議員の質問に対するヒーピー氏の書面回答を公開した。

 在英ロシア大使館は声明を発表し「欧米はウクライナに対し、反ロシアの戦場だけでなく、放射能の墓場としての役割」を担わせていると指摘し、劣化ウラン弾の供与を批判した。

 ロシアのプーチン大統領は劣化ウラン弾について「核成分」を備えた兵器だと主張し、供与を決めた英国を非難した。

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