
JR東海が26日発表した2023年3月期連結決算は、純損益が2194億円の黒字(前期は519億円の赤字)となった。黒字は3年ぶり。新型コロナで低迷していた東海道新幹線の利用が大幅に回復、流通や不動産事業も好調だった。
売上高は前期比49.7%増の1兆4002億円。新幹線と在来線を合わせた運輸収入は62.8%増の1兆699億円と拡大。ただ、コロナ禍前の18年度比では76.6%の水準にとどまる。
丹羽俊介社長は名古屋市で開いた記者会見で、23年度中には新幹線の利用が18年度水準まで戻らないとの想定を示し「観光の利用と比べ、ビジネス利用は少し回復スピードが遅い」と説明した。