高齢女性狙ったオレオレなど特殊詐欺の被害が拡大!悪質電話拒絶する最新装置を自治体が無償で配る深刻な事情

高齢者を狙ったオレオレ詐欺や悪質商法などを防ごうと、地方自治体では高齢者世帯などの住民に対し、迷惑電話の着信をブロックできる最新の装置の利用を促す動きが広がってきました。

その背景には昨年、こうした特殊詐欺の被害額が8年ぶりに増加したという深刻な事情があるようです。

市原市など自治体が高齢世帯に提供

千葉県市原市では悪質電話による被害防止のため、迷惑電話対策機器「トビラフォン」を高齢者世帯などに無償で提供(期間は限定)する事業を行っています。

この「トビラフォン」は情報通信事業のトビラシステムズ㈱(本社:名古屋市)が販売する最新装置で、自宅の固定電話につないで使われるものです。

その仕組みとは、警察や消費者庁などが迷惑電話の番号をトビラフォンに送信。
当該番号から電話がかかると、赤いランプが表示されて着信を拒否し、呼び鈴が鳴りません。
自分で登録した番号からかかると緑に、公衆電話など登録していない番号からかかると黄色に表示され、呼び鈴が鳴るというシステムです。

そうした市原市と同じく、トビラフォンの無償提供は現在、大阪府内の高槻市・泉佐野市・島本町、北海道下川町などの自治体で実施されています(条件は各自治体で異なる)。

また、さまざまな特殊詐欺対策製品の購入に補助金を出す自治体も増えてきました。

特殊詐欺の被害額、8年ぶりに増加!

グラフはトビラシステムズ作成

いま各自治体が対策に乗り出しているのは昨年、オレオレ型を含む特殊詐欺の被害額(前年より約80億円増の361億円)が8年ぶりに増加したほか、全国各地で高齢者を襲った闇バイト強盗事件なども社会問題となっているからです。

2022年の警察庁の発表によると、特殊詐欺は特に高齢女性(65歳以上)に被害が集中。
全年代の被害のうち高齢女性の割合が66.2%を占めています。

一人暮らしの高齢女性はターゲットとして狙われやすく、危険な状況にあるというのです。

5件に1件もの頻度、固定電話が危ない!

ならば、特殊詐欺や悪徳商法などの被害の入り口となる固定電話において、迷惑電話対策が急務と言えるでしょう。

トビラシステムズ㈱の調査によると、固定電話にかかる着信の約20%、およそ5件に1件が特殊詐欺や悪質営業・勧誘などの迷惑電話だったからです(2022年実績)。

母の日ギフトでキャンペーン

トビラフォン(固定電話向け)

その同社ではいま、5月14日の「母の日」に向けて、トビラフォンを10%オフの価格で提供するキャンペーン(4/19~5/14限定)を実施しています。

トビラフォンは迷惑電話の検出率が約97%という高い精度を持つだけに、特殊詐欺や悪質な営業電話をブロックし、大切な人を守ってくれることでしょう。

離れて一人で暮らす高齢の母親に、母の日のギフトとしてプレゼントするのも良さそうです。

詳細(専用サイト)はこちら

この記事と画像の出典:千葉県市原市およびトビラシステムズ㈱ 公式サイト

© 株式会社イチイ