東電、処理水トンネルの写真公開 福島第1原発

福島第1原発の処理水を海洋放出する海底トンネルの内部=26日(東京電力提供)

 東京電力は26日、福島第1原発の処理水を海洋放出する海底トンネル内部の写真を公開した。シールドマシン(大型掘削機)による海底掘削作業は終わり、原発敷地内の関連設備を含め放出に向けた全工事を6月末までに完了させる計画。

 トンネルは敷地から沖合に向けて掘り進めた。全長約1030メートル。今後は内部に残っている部材などを運ぶ台車やレールを撤去し、内壁に止水措置を施した後、トンネルを海水で満たす。掘削機は、出口となる箱形の構造物「ケーソン」内の到達管に収容。到達管ごとケーソン上部から引き揚げる。

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