備中神楽 NZ舞踊と8月共同公演 国境越えた交流へ費用の一部CF

ニュージーランドでカパハカ団との交流を計画する備中神楽総社社中こども神楽育成会の有志

 国重要無形民俗文化財・備中神楽の伝承に取り組む総社市の備中神楽総社社中有志らでつくる実行委員会が、8月にニュージーランド(NZ)で先住民マオリの集団舞踊「カパハカ」との共同公演を計画している。両地の子どもも参加予定で、国境を越えた交流で伝統をつなぐ大切さを共有する。費用の一部を5月8日までクラウドファンディング(CF)で募る。

 カパハカは神話を題材に儀式や祝いの席で演じられるなど、備中神楽との共通点も多いという。3年前に始まった同市とNZを結ぶ教育プログラムで子どもが互いに理解を深める中、体感できる機会を設けようと企画。事業のプロデューサーを務める酒井浩恵さん(48)=同市=は「日本文化の良さを再認識するきっかけになれば」と話す。

 計画では、同社中と、小中学生らが所属するこども神楽育成会の有志がNZ南島のカンタベリー地方へ赴き、カパハカ団「Te Pao a Tahu」との公演や合宿などを行う。総社社中代表の福本里志さん(71)=同市=は「伝統文化を学び合いたい」と期待する。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などの「晴れ!フレ!岡山」のサービスを活用し、現在の目標額は100万円。返礼品は公演会場での紹介など。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/114450)。

ニュージーランド南島のカパハカ団Te Pao a Tahu

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