【DeNA】戸柱、三嶋にささげる決勝3ラン「同級生なんで」 4月26日・ヤクルト戦

7回横浜DeNA1死一、二塁。戸柱が右越えに勝ち越しの3ランを放つ

◆横浜DeNA5-2ヤクルト

 これが首位を走るチームの強さだ。七回1死一、二塁。代わったばかりのヤクルト・木沢の失投を戸柱は逃さない。

 4球目、甘く入ったカットボールを捉えると、歓喜の右翼最前席に吸い込まれた。「(三嶋)一輝が頑張ってくれた。同級生なんで何とか勝ちがつけばと必死だった」。直前のマウンドで3者三振を奪った右腕にささげる決勝3ランだった。

 併用で起用される伊藤、山本も打撃で存在感を示す中、唯一の左打者も「打てる捕手」へと進化を遂げている。「もう守るだけでは駄目な立場」と2年前のシーズン終盤にフォームを変更。打率、長打率、得点圏打率は上昇カーブを描く。ベテランの域に入ったとはいえ、33歳のスイング力は衰え知らずだ。

 21日の広島戦。今季初登板初勝利を挙げた今永は、真っ先にマスクをかぶった戸柱に感謝の言葉を告げた。息詰まる投手戦に駒大の先輩は「1点取られてもいいよ」。寄り添う声かけと巧みな配球で快投に導いた。

 これでハマスタ8連勝。お立ち台でも戸柱節がさえた。「(石田)健大も頑張ったので褒めてあげてください」。勢いのあるチームを頼もしい屋台骨が支えている。

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