マルク・マルケス、ホームの第4戦スペインGPを欠場。怪我は順調に回復も骨がまだ完治せず

 4月26日、MotoGPに参戦しているレプソル・ホンダ・チームは、開幕戦ポルトガルGPの決勝レースで接触転倒した際に右手の第1中手骨を骨折したマルク・マルケスが第4戦スペインGPも欠場することを発表した。また、MotoGP経験者で現在はスーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦しているイケル・レクオーナが代役を務める。

 マルケスは、第1戦ポルトガルGPの決勝レースでクラッシュを喫した際に第1中手骨(親指の付け根)を骨折。その後、スペインに帰国して再検査を受け、第1中手骨基部がずれて関節内骨折していると診断されたため、すぐにマドリードの病院で手術を受けた。

 そのため、第2戦アルゼンチンGP、第3戦アメリカズGPも中手骨の状態がまだ治癒過程にあることで、不必要なリスクを回避するため欠場している。

 そして、4月28~30日にヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで開催される母国GPともなる第4戦スペインGPで復帰する見込みだったが、満足いく回復が確認されたもののまだ完治していないことから、復帰を見送ったことが今回アナウンスされた。

 マルケスは5月12~14日にル・マン-ブガッティ・サーキットで開催される第5戦フランスGPで復帰することを焦点を当てている。

 そんなマルケスの代役には、2016~2019年にMoto2に参戦し、2020年と2021年はKTMからMotoGPを経験して、現在はSBKにTeam HRCから参戦しているレクオーナが起用された。今大会はテストライダーを務めるステファン・ブラドルはワイルドカード参戦することになる。

イケル・レクオーナ(Team HRC)/2023SBKオーストラリア公式テスト

■マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
「昨日(25日)、再度CTスキャンで検査を受けたところ、怪我は順調に回復しているにもかかわらず、骨がまだ完治しておらず、ヘレスでのレースは危険であることが確認された。医師団と一緒に、リスクを冒さず、さらに2週間待ってからル・マン(第5戦フランスGP)で復帰することを決断した」

「スペインGPを欠場することはとても残念だよ。ここは常に特別なものであり、その雰囲気、ホームでのレース、そして、何よりもファンに会えて楽しんでいるからね。リハビリを続け、1日も早い復帰を目指すよ。応援のメッセージを送ってくれて、ありがとう」

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