さあGW、4年ぶり活況 交通・宿泊、コロナ前回帰

2022年5月に3年ぶりに開催された「博多どんたく港まつり」。マスク姿の参加者が目立った=福岡市

 新型コロナウイルス対策の緩和が続き、今年のゴールデンウイーク(GW)は各地で4年ぶりの人出が見込まれる。訪日客も増えて交通や宿泊は活況を呈し、連休と重なる観光イベントは混雑の見通し。多数の移動による接触機会の増加に、感染症の専門家は「高齢者や重症化リスクのある人はマスク着用などで身を守って」と対策を忘れないよう呼びかける。

 コロナ禍前に近い約200万人が訪れると予想されるのは5月3、4日に福岡市で開かれる「博多どんたく港まつり」。昨年は規模縮小で約80万人にとどまったが、今年はメインのパレードで参加団体数の制限や沿道見物の自粛要請はしない。参加団体のマスク着用も任意だ。

 交通は空路、鉄路とも予約を伸ばす。航空各社が21日発表した29日~5月7日の予約状況は国内線が前年の1.2倍。全日空と日航によると、コロナ禍前の水準に近い。JR旅客6社がまとめた28日~5月7日の新幹線、在来線の指定席予約(13日現在)は前年比1.68倍となり、18年の9割ほどに回復した。

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