30歳以上女子プロの真剣勝負 ボミ&ハヌルがペアで喜色満面

妊娠する佐藤のぞみ(右から2番目)のお腹に手を当てて記念撮影(撮影/石井操)

有村智恵と原江里菜が発起人となった30歳以上の女子プロゴルファーによる1日競技「KURE×LADY GO CUP ~Let's MOVE 30's~」が26日、茨城県の取手国際GCで行われた。2022年の初回大会に続く2回目の今年は21年に現役引退したキム・ハヌルや、今季限りで日本ツアーを退くイ・ボミ(ともに韓国)も参戦。あいにくの雨の中でも、選手たちは輝かしい笑顔を見せた。

イ・ボミ(左)とキム・ハヌルがタッグを組んでダブルス戦に(大会提供)

24人が出場した大会は、2人一組のペアになって前半9ホールはベストボール方式、後半9ホールは1つのボールを交互に打つオルタネート方式で合計ストロークを競った。イは「試合になればやっぱり『優勝したい、予選通過したい』ってしんどくなりながら上手くなるためのことしか考えていなかったけど、今回は楽しくやろうとプレーが出来た」と顔をほころばせた。

イの誘いによって実現したキムとのダブルスは、日韓戦で経験済み。「私もハヌルも攻め方が似ていて、お互い配慮しながら安全に、ボギーなくパーでいいよって。バーディもなかったけど」とイーブンパーでプレー。選手として日本でプレーをするのは約1年半ぶりのキムが第1打を打つなり、声を上げてボールの行方を目で追う姿に、また笑い合った。

最近TV関係の仕事をしているからか、リアクションが「面白く」なったとか(撮影/石井操)

「同世代だからこそ抱える同じ悩みを色々と話せるのは楽しいし、共有し合えた。ツアーで見せられないところを見せられたと思うし、見ている人も楽しかったんじゃないかな」。2人はさっそく韓国でも同じような大会を開催できないか話し合っていた。

スタート前は緊張した面持ちだったが…(撮影/石井操)

昨年10月に30歳を迎えて初参加した無期限休養中の成田美寿々も「ルーキーの頃から一緒に回った方々ばかりで、“お姉さま方”と回るのは本当に落ち着きますね」と振り返る。「緊張感もあるけど楽しもうという気持ちで、でも負けたくない、勝ちたいというのがいい具合にマッチングして。あと7、8試合ぐらい欲しい。めちゃくちゃ楽しい」と表情を緩めた。

今大会は年内では8月に関東、10月に関西で開催する予定。有村によれば、有観客での開催も今後の構想にあるという。(編集部・石井操)

ファーストショット終えて、楽しそう(撮影/石井操)

<イ・ボミの出場予定の直近試合>
5月18日~21日/ブリヂストンレディスオープン/愛知・中京GC 石野コース
6月8日~11日/宮里藍サントリーレディスオープン/兵庫・六甲国際GC
6月22日~25日/アース・モンダミンカップ/千葉・カメリアヒルズCC

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