
宮崎県最南端の都井岬(串間市)で、国の天然記念物の野生馬「御崎馬」が出産シーズンを迎えている。地元で「春駒」と親しまれる赤ちゃん馬が続々と誕生。日向灘を望む急傾斜な丘で、母馬に寄り添っておぼつかない足取りで歩いたり、乳を飲んだりする愛くるしい姿が見られる。
管理保護をする都井御崎牧組合によると、江戸時代に高鍋藩営牧場が設置されたことが御崎馬の起源。4月25日現在、98頭がおり、10日に雌、11日に雄の計2頭が誕生した。4~6月の出産期に例年20頭前後が生まれるという。
監視員を務める渡辺木直さん(28)は、「元気に育ってほしい」と目を細めた。